株式投資をしていて株価や相場は、政治や経済・金融と密接に大きく関りがあり、左右されることは嫌でも感じるのではないでしょうか?
日本国内だけでなく、アメリカ、中国などの問題も今よく取りざたされていますし、何かあると大きく相場が変動して世界株価が下落したり上昇したりしますね。
そういう状況を知っていながら、意外と経済のことをわかっていないと感じることはありませんか?私はずっと感じていながらも難しそうだからと気づかないふりをしていました。
ですが、さすがに1ステップ上がらないとダメだ、そのためにはまず大きな仕組みを簡単でもいいから学んでおくことは無駄ではないと思い、シンプルかつわかりやすい本がないか探してみたところ、見つけたのがこれでした。
ミクロ経済やマクロ経済、利上げ・利下げ、円高・円安、景気など株式投資を聞いているとニュースなどでよく聞いて気になるようなキーワードはカバーされています。
出だしは丁寧、途中から別の人が書いたのかというほど急に難解になり、後半はまだ戻るという不思議な作り方をしており、またかなり大胆につまんでいるため説明不足の面や誤解を招きやすい点が多いという弱点はありますが、経済はこういった感じで色々な人やもの、国、機関などが関わりあって動いていてバランスを保とうとしているというおおざっぱな掴み方をするという使い方であれば有益な本だなという印象です。
ただタイトル通りかというと、”大学4年間で学ぶ”というには完全に名前負けしている感は否めず。「大学4年間の中で専門ではない学生が選択で取る経済学基礎」といった方がしっくり来ますね。(ある意味そういった学生の4年間で学ぶのはそのレベルなので間違ってはいない)
専門的な内容を知りたければ、この本は不向きと言わざるを得ません。
専門的な部分で言えば誤りも多いらしいので、やや難しいと思った内容については話半分で飛ばすくらいがいいのかもしれません。ですが本当にざっとでいいからイメージできるレベルで知りたいという低レベルな自分のような者にとってはいい本だったと言えます。
自分でも簡単で物足りない部分もあったので、そういった場合は次の本で補うくらいの最低限の基礎知識を得て、少し難しい本に行くステップとしては最適だったというのが私の感想です。
満足度:★★★☆
ブログランキングに参加しています。
アクセスアップにご協力いただけると幸いです。
コメント