前回は経済学版を読みましたが、今回は金融学版。
株式投資をやっていると、ニュースや相場を動かす材料して、どうしても金融に関する話が出てきます。ただ意外となんとなくそんなものかな?と思ってスルーしてきていませんか?
ずっとやってきて、そういう基本的な知識を身につけるきっかけはなかなかしんどいものです。そこで目を付けたのが本書でした。
この本を読むと、国や世界が大きな失敗を繰り返しながら、そのたびにそれを再発させないようにバランスをとる施策を行ってきたことがわかります。
また日本が経験した失われた20年(30年とも)がなぜ起きたか、それを解消するために行ったことは?その成果は?そして欧州も同じような状況に陥ってそれを踏襲していることなども興味深いですね。
あとは元も子もないですが、「株価は読めない」という素直な言葉も。
どちらかというと前半は金融システムの成り立ちや仕組みや運用などを丁寧に説明しています。
後半は大きなショックなどについて事実の羅列という形で急に駆け足(筆者も述べていますが)になります。このあたりは明らかに物足りなさが上がります。ただそのショックや問題はそれだけで数冊レベルの内容ですから仕方ない面もあります。そのため、こういう事実があった、後はご自分で調べてくださいという風に解釈すると、そこまで悪くないです。
また紹介程度ではありますが、フィンテックや仮想通貨などについても触れており、まさにざっと金融学の表面をなぞるにはいい入門書です。価格もそこまで高くないですからね。
SNSやニュースなどで金融〇〇やアメリカのFRBがなどのニュースを見て疑問を持ったままの方におすすめかなと思います。
満足度 ★★★☆
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