【用語】追証（おいしょう）【キーワード】

信用取引に存在する追加保証金のこと。（追い証とも、読みは同じ）
ある意味投資をしている人にとって恐怖の言葉の一つ。

信用取引は、証券会社に現金や株式などを担保（保証金）にして自己資金以上の取引（これをレバレッジといい、”てこ”の意）を可能にする取引のことです。

ただし証券会社が設けた最低保証金率分の保証金を口座で維持する必要があります。

信用取引を使えば、投資家は約3倍まで増やして取引をすることができます。
プラスにすることが大きな利益を得ることができますが、逆にマイナスになった場合はその倍率分損失を生むことになります。

たとえば
資金が100万円である株を買った場合（全額使って）

【その株価が1/2になった時】
現物取引：-50万円
信用取引（3倍）：-150万円→負債が50万円

こうなると、口座で50万円が不足することになります。先ほど述べた最低保証金をその負債で維持できなくなった場合に、追加で保証金を入れるように証券会社から請求されます。それを追加保証金と言い、それを略して「追証（おいしょう）」と呼ばれています。

追証が発生した場合は、保証金を回復するまで、現金か他の有価証券などを売却して入金する必要があります。ですが、それを支払えない場合は証券会社の判断で売却や買戻しなど反対売買が強制執行されます。

そして不足している金額を証券会社から請求されることになります。（要は借金を背負う）
借金を背負うことは生活で大きなハンデとなり、下手をすると悪いスパイラルに陥ることがあります。

そういう意味で追証が出た時点で分岐点というか恐怖すべき状況に陥ったということを指します。
（他に現金等があればいいですが、たいがいはそれがないから信用取引で倍率を上げている）
ここから投資の世界から退場するきっかけにもよくなります。

自分は自分の相場観はまだ不完全かつそこまでのリスクを負うほどの余裕はないので、現物オンリーでやっています。現物であれば最悪のマイナスは投資金額が0円になるだけで借金には直接は繋がりませんから。

ですが一気に勝負をかけたいという方にとっては信用取引は魅力的な選択です。ですがそれは投資よりも投機的な性質が高まり、リスクが高まることを意味します。そういったことをあまり意識しないでやってしまって後悔する方も多いようです。くれぐれも一気に人生がどちらにも転がる可能性があることを意識して選択・取引するように心がけてください。