「これだけ 財務諸表」を読んでみた

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株式投資をしていて、決算書を見る力がないと銘柄の安心さや危険性がわからないという声もよく聞きます。わたしはIT資格でも問題に出るため最低限の知識はもっていましたが、財務諸表の見方をしっかり理解するいい機会と思い、目を付けたのが本書。

経営コンサルタントをしている筆者が、決算書や経営者とのやりとりで実際によく聞く声や勘違いしやすいところを交えて、解説するスタイルで財務諸表を簡単に理解できる入門書です。

実際に読んで良かった点は
・会社の収益、安全性・将来性の見方がわかる
・財務諸表の役割がわかる
・会計基準についての違いがわかる
・興味深い過去のネタについて書いてある

実際にキッコーマンなどの決算書を基に説明が入っているのでわかりやすかったですね。

短期、中長期によって見方が変わるのもわかりました

今では大きくなった企業であるソフトバンクがどうしてそういう手を打ったのかを説明したのは非常に興味を持っていた人も多いと思うので素晴らしかったと思います。

また「原発事故発生時の東電の財務的対応」「ソフトバンクの会計基準」「ソフトバンクは投資しすぎ?」「楽天やDeNAが球団を買った理由」について、筆者が言及しているのが興味深かったですね。

1章から3章までは基本的に財務諸表の見方や理解について、丁寧にわかりやすく書いてあり、好感が持てました。

ただし4章から急に稼ぎ方や決算書のごまかし方などが出てきて、空気が急に変わります。どうも幹部候補などに向けた内容らしいのですが、どうも今までの流れから変わりすぎてミスマッチ感がひどく感じられました。欲張りすぎて、前半に合っていた読者をいきなり見放した感じが出てしまったのは少しいただけないなという感じ。

3章までであれば満足度が満点に近かったのですが、4章からは「あれ?読む本間違えたかな?」と思って読むスピードと興味が一気に薄れたため読後感が悪くなったのはもったいなかったですね。

ただし当初の目的である決算書の見方や理解が得られるというものは本書である程度満たせるので、上記の注意点さえ気を付ければ、おすすめの入門書と言えます。

満足度:★★★★

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