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たった5週間で・・・
数年をかけて積み上げていった保有株の含み益 60%ちょい。
それがたった5週間ですべて消えました。
今回はその悪夢のような状況になった自分の心境について語ってみたいと思います。
自分の投資スタイル
まず自分の投資スタイルについて語っておいた方がいいですね。
2008年から株式投資を始めました。
一番最初に購入したのは今はなきハドソン。
主力は日本株オンリーで現物取引のみ。
企業への応援という株式投資本来の目的に沿って、配当や優待も楽しみにしつつ、中長期での運用が中心。仕事の関係上相場を日中見ることはできないので機動性には欠ける。
また「何かをネガティブに下げて喜ぶことを良しとしない」のが自分の生きているうえでのポリシーなので、空売りなどはそれに大きく反するので行いません。
60銘柄ほどを保有しており、2020年の始まる段階では64.3%の含み益がありました。
今回と似たような経験
過去に苦しかったと感じたのは2018年12月の暴落でした。
原因は米中経済問題が顕在化したことが発端。
この年は11月の時点で約8%ほどマイナスでしたが、12月に入ると連敗が続き・・・
結果としては年初来成績では65.6%と大惨敗を喫しました。
その時の情報は当時のブログ記事があります。
【月次パフォーマンス】2018年12月成績(12月28日時点) 【保有銘柄】
・・・我ながらきつそうですね。
天を仰ぐことが多かった、堪えたという言葉が印象的です。
ただこの時点ではまだ含み益が相当高く、大きく下げたとはいえ40%近くは残っていたのです。
しかし今回は・・・
年初来から苦戦
2019年はそこそこ回復したものの、2020年は最初から苦戦。
一度も年初来でプラスになることがなく、戻り切れない展開が続いていました。
どうにももどかしい気持ちで株価が気になっていましたね、仕事をしていても。
そして自分が持っている銘柄は下がるのに、欲しい銘柄はなかなか下がらずに購入することができないというよくあるパターンにげんなりしていました。
2/6まではプラ転はしないものの、ほぼ戻した格好で今度こそプラ転してほしいという期待が高まっていました。
勝てない日々が続く
ところが2/7から7連敗・・・14%ほど下げ始めました。
2/18の4%弱も精神的にはきつかった。
この時点での心理状態は
「きつい・・・今年はやはり厳しい、それに日経平均株価よりも圧倒的に弱いな・・・保有株。嫌だなあ。」
ちょうど秋からの仕事について色々やりとりすることが多く、あまり株の方に意識がいかなかったのもあるかもしれません。
しかしそうもいかない事態になってきます。
とにかく勝つことがいつだっけと思うほどに負けがこんできました。(実際に2月は4勝14敗と大きく負け越し)
当時の状況は下記のブログ記事が詳しいです。
【月次成績】2020年2月成績(2月28日時点) 【保有銘柄パフォーマンス】
世界同時株安!株価大暴落!
そして2020年2月下旬・・・
新型コロナウイルスの影響から来る健康および経済停滞への不安が高まり・・・そこに加わる原油安がブーストをかけた形で、多くの方が恐怖を感じるレベルの売りが売りを呼ぶ世界同時株安が始まりました。今回のいわゆるコロナショックは、リーマン・ショックやブラックマンデーを一部では凌ぐほどの大暴落となっています。
各市場の数字を見ても「もう世の終わりか?」と思うほどに強力なマイナスばかり。各相場で「サーキットブレーカー」が発動するなど、異常さを物語っています。
まさに人々の恐怖が広がって、それが連鎖してさらに広がって・・・という悪循環を見るような様相を呈してきました。
過去最大の下げの記憶がまだ新しいリーマン・ショックと並ぶ勢い、いやそれ以上の不安が市場にも広がっています。過去最大の下げ幅を日々更新するなどパニック売りに近い情報が毎日のように飛び交い、SNSやマスコミで恐怖心を煽ることも増えています。
新型コロナウイルスの影響は拡大を続けており、ついにアメリカでも国家非常事態宣言を出すに至りました。
日本を含めて、油断できない状態になっています。
(そもそもこの新型コロナウイルスの発生・拡大をする原因となった中国は沈静化に向かっている宣伝を開始していますが、信用に足るかは疑問)
自己保有銘柄の評価損益率 遷移
今年の週間成績のチャートをここに出しますね。
すごい落ち方・・・。
2月4週でうわぁと思っていたのに、2/25の6%、2/26も約6%、2/28には約9%も下がり・・・そこからの急落がまったく止まらない。
倍々ゲームみたいに、雪玉が転がって大きくなっていくような感じですね。
今の自分の心理
不安や恐怖に近い感情は2月第5週がピークだったかもしれません。
少しのリバウンドはありましたが、まったく戻せる気配ではなく綺麗に落ちるだけの流れに・・・
毎日のように月収何か月分が飛んでいくのか?という感覚。
そしてついに3/13に60%以上あった含み益が一時含み損になりました。
(ま、仕方ないな・・・)
ある意味達観している自分に驚くほど。
恐怖やパニックは人間にとって避けることが難しいものですが、今回の自分は少なくとも現時点ではあまり感じていません。
そもそも長期投資をしているのに、ここで狼狽売りしてどうするんだ?と。10年に一度や1年に一回以上はこういう暴落はあるという認識はしっかりもっているのもあるかも。
むしろ海外株や欲しかった銘柄の下落を待ち構えているほどです。
ちょうど仕事も忙しく、あまり相場を見ることができなかったのも良かったのかもしれません。
実は2018年8月からわたし自身はうつ病を患っており、株式相場とは別に絶望感を味わっていました。そんな中での2018年12月は回復がまだそこまで進んでいたなかったのもあって、正直かなり厳しいメンタルの状況になっていました。
すでに2018年にリハーサルをしていたので、今回はそこまで感じていないのかもしれません。
人の不幸は蜜の味、メシウマという方には申し訳ないのですが、これが今の自分の素直な心理状態。
なぜだろう?
わたし自身も戸惑っているのですが、株式相場を見ることが少なくなり、やりたいことや仕事が忙しくなっているのが要因にあるでしょう。
また人間が不安になったり、不要な恐怖を感じるのは考える時間が多い時であることをうつ病になったことで学んだのも大きいと思っています。
適度な距離感と別の観点で見ることで恐怖心のコントロールを無意識でやっている感じです。
そしてすべて現物だからというのもあるんでしょうね。
信用取引などをしていたら、こんなに落ち着いていることはできなかったと。
そういう意味では自分に合った取引・距離感なんだなとあらためて強く感じています。
今後に向けて
「空売りすればいいのに・・・」という方もいらっしゃいました。
ですが自分にとっての株式投資はあくまで趣味とサブ収入の可能性というポジションであり、投資スタイルでも触れていますが、自分のポリシーに反しますし、相場を日中に見ることができないので危急の時に対応できないので、空売りや信用取引は向いていません。逆指値しておけば良いという声もありますが、これ以上心配の種を増やしては本末転倒ですので、そのアドバイスは自分には不適切ということになります。
今の自分は仕事や人生の進み方についても信念を持ちつつ、リスクは管理しつつ、恐怖心などを意識しないうちに行動したり、経験を積む試行錯誤を繰り返すことを優先しています。
そういう意味では日本株の弱さに辟易していた過去の苦い経験から海外株式も買ってみるようになり、また海外ETFも人生で初めて購入しました。最初はやり方すらわかりませんでしたが、その魅力も知ることができましたし、今回の大暴落がなければ、ここまで動くことはなかったかもしれません。
こういった経験を通して、自分が望む投資への方向を改善していきながら前へ進んでいきたいですね。自分自身の株に対するスタンスが確立すれば、それなりに強みを持てるのかなと感じています。もちろん株式投資に限らずですが・・・
とはいえ状況がますます悪化して、仕事やプライベートが回らなくなってくると今の心理状態を保つことは難しいかもしれません。(もちろん今回の件はまだまだ油断できず、あらたな金融危機につながる可能性も低くはないと思っています)
果たして自分は今年末までにどんな心境の変化や株式投資への姿勢に変わっているのか・・・?
また書きますので、ぜひそれを確かめていただけると幸いです。
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