以前からこれ!という株式投資の本が見つからない日々が続きましたが、今回の本はかなり満足度の高いものでした。
今回ご紹介する書籍は、山崎 元氏の「資産運用実践講座Ⅰ投資理論と運用計画編」と「資産運用実践講座Ⅱ株式投資と金融商品編」です。
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なぜこの本を手に取ったのか?
動画でよく見る方々がお勧めしていたのと、以前から山崎さんの名前とこの本は定番と聞いていたので、これを機に手に取った次第。
この本のいいところ!
あまり投資や金融商品に詳しくなくても、わかりやすく読みやすく短めに書いてある点。実際にこのレベルの講座を受講するとしたら、こんな金額ではとても無理と思うレベル。
よく言われる話(根も葉もないような話も含む)やテクニック、売り文句の裏について言及しているところ。「短期投資と中長期投資」「男女差で投資成績は変わるか」「投資と投機」「ギャンブル依存症」「長期投資は果たして安全か」「テクニカル分析について」「金融商品のウリ」など気になるキーワードがあれば、納得いく話があると思います。
初心者向けどころか中級上級者向けの書籍や雑誌でも当たり前のように書いてある内容にしっかり切り込んでいるところ。
出典やより詳しく知りたい場合のおすすめ書籍を項目ごとに記載しているのはいいと思いました。自著の割合が多い気がしなくもなかったですが・・・。
この本の気になるところ!
どちらかというと投資運用や株式投資、金融商品など広く扱っているため、内容としてはやや薄味になっている。だが幅広い知識を得るきっかけやカタログ的な意味合いで言えば、十分な内容です。
よく使われる専門用語などが普通に出てくるので、少しそこで詰まってしまう可能性がある人もいるかも?
出版された年が古い(わたしが読んだのは2009年)。少し事情が変わってしまっているものもありますので、そこは改訂されてほしいなと思う次第。
総合評価
間違いなく良書だと思います。
完全な初心者よりも、ある程度用語や分析、取引することに慣れてきたと思うレベルの方には最適かなと思いました。特によく言われている定石などを見事に違う視点から分析して、必ずしもそうとは言い難いという新たな見方を得ることができるのではないかと思います。
目から鱗になるか、いい確認ができたと思えるかは読んだ方のレベルや熟練度、知識などによると思いますが、中立的に投資を見ることができるきっかけになりうる本であると思いました。
個人的にはもっと早く読めばよかったと後悔しています。
最近著名人の取り上げる銘柄だけ考えずに追う投資家も目立つ気はしますが、投資ってどういうものだろうかと冷静になって考えるには、少なくとも日本語で読みやすい本となると、これらをぜひおすすめしたいと思うほどには面白く興味深く一気に読んだ本でした。
興味が出た方はぜひ手に取ってみてくださいね!
満足度:★★★★☆
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